旧裏レポパ

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ポケカ旧裏用ブログ

【CL東京2020環境】三神エンペルト

旧裏ブログですが、たまにはSMレギュの話を。

 

2019年初夏から現行のポケカにも参戦し、ジムバトル等にもちょくちょく参戦していました。当時幅をきかせていたのは、カキや溶接工からレシリザを速攻で立てて火力で蹂躙するデッキ。私もそこからデビューし、おもにエンニュート型を使っていました。

 

そんな中9月に出たのがご存じ”三神”こと「アルセウスディアルガパルキアGX」。環境を大きく変える強力なカードで、これを活用しない手はないと思いました。

 

そして9月のCL東京2020に持ち込んだのが今回のデッキです。

残念ながら抽選に落ちてサイドイベントのみの参加となったわけですが、直前の友人との対戦やジムバトルでも感触がよく、回数さえこなせればサイドイベントで勝ちまくる自信がありました。

 

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自慢のデッキを持ち込むが、結果はいかに・・・?

 

 

 

デッキレシピ

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三神エンペルト

 

コンセプト

当時はTAG TEAM(たね)での戦いが主流だったので、次ターンにたねポケモンのワザを防ぐポッチャマの「バブルホールド」がかなり効果的でした(ちらほら見られた隠密フードでも防げない)。ただ、これだけだとTAG TEAMを2体倒す前にこちらのエンペルトを枯らされてしまいます。

また、超バレットのような非GX主体のデッキに対しても、先に後続が立たなくなるのはこちらです。

 

そこで組み合わせたのが三神です。「オルタージェネシスGX」を撃てれば以後サイドを一枚多くとれるようになるうえ、打点も+30に。戦いを加速させることで、エンペルトの懸念だった戦いの長期化を防げるようになりました。

 

基本的には三神+エンペルト3体でサイドを取り切るプラン。弱点の雷相手でもエンペルトは問題ありませんが、進化主体のデッキ相手では三神をもう一体立てたりもします。

 

 

個別解説

エンペルトライン

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拡張される打点がかゆいところに届く

 

エンペルトは以下3つのワザを1~2エネで使えるのが強いです。

●バブルホールド:対面80点

●ダイレクトダイブ:ベンチ1匹100点(ふしぎなアメ不使用時)

●アクアフォール:対面130点

 

オルタージェネシスGX後なら・・・

●バブルホールド:対面110点

●ダイレクトダイブ:ベンチ1匹100点(ふしぎなアメ不使用時)

●アクアフォール:対面160点

 

さらに「こだわりハチマキ」をもたせれば・・・

●バブルホールド:対面110点(相手がポケモンGX・EXなら140点

●ダイレクトダイブ:ベンチ1匹100点(ふしぎなアメ不使用時)

●アクアフォール:対面160点(相手がポケモンGX・EXなら190点

 

このようにバリエーションの多い打点から、相手のTAG TEAMを確2に追い込みます。当時は入れ替えがさほど多く採用されていなかったことも追い風でした。また、アクアフォール160点でデデンネGXを落とせることも大きな武器です。

 

 

サポート

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マチスの活躍機会は案外多い

 

おもにエンペルトラインを支えるブルーの探索ふしぎなアメをもってくることはもちろん、トキワの森をもってきて三神へのエネ貼りも助けます。終盤になっても、リセットスタンプやハチマキをピンポイントでもってこれるのが強力でした。

 

シロナ&カトレアはブルーの使いまわしを念頭に置いていますが、グズママチスの回収もできて使い勝手がいいです。このデッキはパーツが多く、手札で腐るのが嫌だったのでグズマは枚数をしぼっています。こっちは基本的に相手アタッカーを迎撃すればいいわけですし。

 

マチスの作戦は、先に三神が倒されたときや、中盤に相手が盛り返してきたときに大活躍します。「マチスの作戦→シロナ&カトレア→ブルーの探索」という流れがきまるとだいたい局面が好転します。ブルー軸だとどうしても手札が枯渇しがちなので、シロナ&カトレアで手札が増やせるのは心強いものです。

 

 

スタジアム

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ピン差しなのでサイド落ちは仕方ない

 

4種各1の採用。

せせらぎの丘ポッチャマ出し。ブルー型で手札が増やしにいうえ、序盤は三神に注力しなくてはならないため、これでベンチ肥やしを狙います。ネストボールを絞った代わりに、という意味もあります(あとURのイラストが好き)

 

トキワの森は三神用。水エネを絞っているので、これを積極的に探しに行きます。また、テンガン山に向けて鋼エネを落としておくのにも使います。

 

テンガン山はこのデッキの隠れたキーカード。このデッキはブルー軸で手札が増えにくいにも関わらず、使用札が多くコストもかかってくるのが苦しいのですが、あらかじめ優先的に鋼エネを捨てておけば「毎ターン2枚の手札回復」が可能になります。これでコストが苦にならなくなりますし、もちろんエネにも困りません。

 

無人発電所はおもにミュウツー&ミュウGX対策です。エネ加速からの起動の速さ、入れ替え系の多さ、そして何してくるかわからないパーフェクションの怖さ。このデッキの(私の?)苦手デッキの一つなので1枚割きました。

 

 

好み枠の潤滑油ポジション

カプ・コケコは「逃げゼロかつ特性なし」が第一の採用理由。たねポケモンが多くないので、少しでも嵩増しをしてマリガンを減らしたかった。直前までフィオネを採用していましたが、スタートに来るとブルーが使えずにブレーキとなってしまうため不採用に。

また、「かいてんひこう」も言わずもがな強力で、ダメカンをまいておけばのちに「ダイレクトダイブ」でベンチを狩る筋も生じますし、ベンチに引っ込んだTAG TEAMのトドメにもなりえます。三神の「アルティメットレイ」で2エネ貼るのが苦でないのもポイント。

 

ダートじてんしゃはブルー型の弱点補完。ポケギアを4投していても、ジラーチよりドローサポートにタッチしにくいため、山を圧縮できるカードはありがたいです(たまにありがたくない2枚がきますが)。

 

 

結果・使用感

 

結果として、CL東京はサイドイベントで勝ちまくることができました。

バブルホールドで硬直する相手がほとんどで、多かったレシリザは弱点確1にできたのが大きかったです。必要札がサイド落ちしていても、バブルホールドでできた猶予で間に合ったりといったケースもあり、終始優位に進めたゲームが多かったと思います。

 

苦手な相手としては、まず前述のミュウミュウ。三神も合わせて使われるとなお苦しい相手です(こちらの三神とエンペルトとられたら負け)。この日はオンバーンGXのグッズロックを使ってくる相手に、後続のエンペルトが立たずに負けました。ノーチャンスでしたね。

 

そして避けて通れない苦手大本命がサーナイトニンフィアGX。三神の弱点であるフェアリータイプであるだけでなく、耐久型が基本なので、回復系や入れ替え系の豊富なリソースで受けきられてしまいます。マオ&スイレンが戦略に入っているデッキは天敵。

三神は「カレイドストーム」で確1なので、1ターン目に追加効果なしのオルタージェネシスを撃って早々とベンチに帰ろうにも、いずれ呼ばれて狩られるのが見えています。このデッキのコンセプトである、三神による戦いの短期化が通らない相手です。この日は相手の引き次第の一手差まで詰められたので大健闘でした。

 

 

おわりに

本当はCL後に紹介記事でも書こうと思っていたのですが、レギュレーションAスタン落ちのショックで書けないでいました。A落ち自体はそこまでこのデッキの痛手ではなかったのですが。

 

そうこうしているうちに、Vシリーズが始まり、このデッキの終焉が大きく近づきました。これまでのたねポケモン(TAG TEAM)主体から、進化ポケモン(Vmax)主体へと環境が動いたためです。命綱であるバブルホールドが効かないのであれば、このデッキの優位性は大きく損なわれます。また、Vシリーズで三神の可能性もさらに広がりました。

 

今回の記事は、思い出深いこのデッキを解体するために書きました。思い返せば楽しい対戦ばかりでした。

名残惜しいですが、この経験を糧にまた誇れるデッキを作りたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。