デッキレシピ:催眠ラッキーLO
対策がなければ一切をシャットアウト、LOまで寝技に持ち込める鋼ラッキー。そこに「えんかくさいみん」と「にんぎょうつかい」を組み合わせました。
デッキレシピ
1 ラッキー(第一弾)☆☆☆☆/★★★★
1 ハピナス(neo3)☆
2 ベロリンガ(ジャングル)
2 スリープ(R団)
1 スリーパー(拡張シート緑)
1 エイパム(neo1)
1 コラッタ(R団)
1 ブビィ(イントロneo)
4 ウツギはかせ
4 エリカ
3 マサキ
2 パソコン大暴走!
3 ポケモン交換おじさん
1 ポケモンギア
4 ピッピにんぎょう
2 夜の廃品回収
4 退化スプレーHYPER
2 ポケモン回収☆☆
1 ロケット団参上!
2 ワープポイント
2 くすぐりマシーン
1 にせオーキドはかせ
4 リサイクル
2 エコロジム
5 超エネルギー
4 鋼エネルギー☆☆☆☆/★★★★
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杉並殿堂2020☆:11/8
新殿堂 ★:8/8
作るに至った経緯
つよいスリーパーのデッキを作りたい
スリーパーが好きなので、旧裏でつよいスリーパーのデッキを作りたい…と思い続けていました。
スリーパー(拡張シート緑)の「にんぎょうつかい」でピッピ人形を戦わせるのは楽しいですが、打点が30点と低いこと、ピッピ人形の再利用が難しいことなどの問題があります。メインギミックにしても力負けすることが多く、サブとして使うには人形の枠が多すぎたりと、なかなか定位置を得られていないのが現状です。
スリープ(R団)の「えんかくさいみん」が単体で優秀であり、またピッピ人形がねむり状態にならないことから、うまく使えば相手にとって厄介になることは必至です。しかし、わるいゲンガーとの組み合わせ(ねむりのコイン2回に)や、すごいへんしんメタモンとの組み合わせ(ピッピ人形に変身)などなど考えてきましたが、やっぱり勝ちきれない。デッキパワーの上限が低く、盛り返されてしまうのです。
そこで、スリーパーの本質が脇役であると割りきり、枠を多くとっても脇役として活躍できる構築がないかを模索することにしました。
時間稼ぎとLOの好相性
そうしてたどり着いたのがLOとの組み合わせでした(LOについての考察は以下の記事を参照)。
相手に手間取らせているうちに、ターンを稼いだりリソースを使わせたりして、LOへのアシストをしつつ決定的な盤面を作れないか……こうして最終的に鋼ラッキーと組み合わせることにしました。意外とこの組み合わせはメリットが多いです。
基本的な動き
初手はベロリンガかベイビィで
人形スタートはもったいないので避けます。エネは鋼ならラッキー、超ならスリープに優先的につけたいので、対面を止めたり圧迫したりしたい場合以外はベロリンガにエネを貼らずに進めます。
序盤はえんかくさいみんで止める
先1えんかくさいみんは強力です。とりあえずベイビィや逃げゼロでスタートする相手の出鼻をくじけます。先攻をとれなくても、きまればバトル場にエネを貼らずに相手を止めたり選択を狭めたりできます。
えんかくさいみんを撃つならなるべくバトル場はベロリンガ。将来的に回収も視野にいれますが、死に出しでも十分です。
技を打つつもりがなければえんかくさいみんは事実上ノーリスク。このデッキのベロリンガは実質おおきなピッピ人形です。
スリーパーを使うかは相手次第で
スリープに2エネついたら、スリーパーに進化してピッピ人形(ホンモノ)で相手をいじめる選択肢が出てきます。
ベロリンガが倒れるタイミングや、相手に無視できないアタッカーが育ったタイミング、邪魔なベイビィが前に出てきたときなどが考えられます。ただし、えんかくさいみんが使えなくなるので、あえて進化させないほうがいい場合も多いです。2枚目のスリープを出せる見込みがあるかどうかも考慮したいところ。
鋼ラッキーをえんかくさいみんで援護する
鋼ラッキー完成後も、殴り負けしないように時折えんかくさいみんを使います。ただデメリットを受けるのはつらいですが、ハピナス+退化スプレーhyperを採用しているので、進化・退化前にコインを投げるのが都合がいいですね。
どうしてもという場面ではスリーパーを退化させてえんかくさいみんを打つのも手としてはあります。回復リソースを割くのであまりやりたくないですが。
個別解説
ドロソ
このデッキはB3さんの鋼ラッキーをモデルとしています(勝手にB3式とか呼んでます)。前述のLO記事ではこのドロソ配分にも触れています。
このデッキのドロソは、B3式からパソコン大暴走!を1枚抜いてます。パソコン大暴走!は最序盤に引けると強いカードであるため多めに積むのも納得ですが、終盤は手元に余りがちなので減らしました。あと単純に相手に5枚引かせて番を渡すとかなりいろいろやられるので、何もせずに手番を渡したほうがいい場面もあります。
このデッキは多少事故ってもえんかくさいみんなどでごまかせるので、ドロソは単に1枚減です。ポケギアを含めると2枚減になります。ポケギアは終盤にくすぐり+オーキドをもってくるのにも使える有用なカードであり、手札を多く抱えてプレイするこのドロソ配分では非常に相性がいいです。ただ、これに2枚以上の枠を割く勇気が出ませんでした。
ロケ参+コラッタ
B3式ではロケット団参上!が2枚入っています。一見過剰ですが、意外と使い勝手がいいです。1枚だけのカードや、その他必要なカードを集めるのためにロケ参は早めに引きたいですし、わるふざけで落ちたカードを表にするのに2枚目が有用だったりします。このデッキではラッキー探しをそこまで急がず、ほかに1枚パーツも多くないので1枚にとどめました。
ワープポイント
B3式では入れ替え系のカードが入っていません。ベロリンガ以外のポケモンが逃げ1以下であり、ラッキーの状態異常は退化で治せるという発想だと思います。
このデッキでは、えんかくさいみんにかけたい相手を変えるためにワープポイントを入れています。正直1枚はいれかえか他のカードに変えていい気もしますが、少しでもドンファンに抵抗したいという思いから2枚です。
スリーパーライン
2-1ラインは細めではありますが、いずれも特殊能力を使うこと(べトンで無力化)、序盤に緊急に必要とされるカードではないことからこの数です。スリープスタートはもったいないですし。スリーパーは1枚なのでなかなか引けない場合もありますが、ピッピ人形とスリープがベンチにいるだけで警戒させられるため、それだけで十分です。それに、なかなか姿を現さないのもなんだかスリーパーっぽくないですか……??
使用感・弱点
使ってておもしろいです。超エネが5枚しかないので、なかなかスリーパーが立たないですが、えんかくさいみんがいい具合に働きます。ねむりでターンを稼いでも、入れ替え系のリソースを使わせてもこちらの得です。相手が逃げづらくなるのでラッキーも戦いやすくなります。
弱点としてはやはり闘タイプ。ベロリンガのふんばりがきかないので、鋼ラッキーの完成までブビィと人形で耐えるしかありません。闘タイプをみようとして、タケシのイワーク(ジム拡張1)なんかもおもしろいかなとも思ったのですが(HP100、無色1でコインマヒ)、鋼なしではドンファン2発を受けきれず、またこのデッキではラッキー以外の回復カードがないのでやめました。
おわりに
スリーパーメインのデッキとはいきませんでしたが、スリーパーらしい活躍のできるデッキになったと思います。「時間稼ぎ止まり」ではなく「LOへのアシスト」へ発想を転換した格好ですね。
2019年は水以外のエネを使ったグドラデッキに凝っていましたが、鋼ラッキーも使う基本エネの色によってできることに幅が出てきそうです。そのうち鋼ラッキーミラーが対策されるかも……